
わが国の出生数は、1973年以降減少をたどり、現在では当時の約50%近くにまで減少しており、とうとう、大学全入時代に突入いたしました。学校経営も厳しい時代を迎え、すでに一部の私立学校は定員割れになり、廃止に追い込まれております。
私立学校を取り巻く環境は、今後ますます厳しい環境になっていきます。
教育機関は営利を追求する場所ではないにせよ、今後いかに生徒さんを多く集めることができるかが教育機関にとってもっとも重要な課題であるはずです。
甲子園に出場して名を上げたいと考え、甲子園に一番出場しやすい所を選んで設立した学校。また、予備校とタイアップして進学実績を上げてきた学校。賛否両論を聞きますが、生徒さんが集まっている現状を見れば、生徒さんにとっては、魅力的な学校であるに違いありません。
では、魅力的な学校とはどんな学校なのでしょう。いろいろな教育機関様をご訪問させていただいた経験から、一言で言えば「活気がある学校」です。お店でも活気があるところは繁盛していますが、活気がないお店は寂れています。
もちろん、学校はお店ではありませんが、例えば受付の方の対応ひとつで、印象はガラッと変わりますし、校舎の掃除が行き届いているかどうかなど、保護者の方や志願者の方は厳しい目でご覧になっています。そういった一つ一つがいい方向に積み重なっていくことによって、内部的にも生徒さんや教職員さんのやる気を高め、活気があふれ出してくるのです。
私どもは「人」という教育活動のもっとも重要な資源に着目し、総合人材サービス企業としての使命を追求しております。そして「人」は教育機関様の経常的経費の中でもっとも大きなコストを占めるものであると同時に、もっとも大きな利益を生むものであるととらえることで、質の向上が重要であることを認識しております。
教育機関様にとってクレコムが必要な企業であり続けるために、私どもは、常に考え、行動してまいります。教育機関様の更なるご繁栄のために、私どもの挑戦は限りなく続きます。
今後とも変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。